2022年の当院手術実績は1,288件でした。
一番多かったのは脊椎の手術で、全体の約64%にあたる821件、続いて膝や肩への関節鏡手術が174件、股関節や膝関節への人工関節置換術が156件でした。
脊椎の手術で最も多かったのが腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアに対する顕微鏡を用いての除圧・ヘルニア摘出術で270件でした。次いで腰椎や胸椎の圧迫骨折へのBKP(経皮的椎体形成術)が238件でした。
内視鏡を用いた除圧・ヘルニア摘出術も99件行いました。
関節鏡手術では、ACL(前十字靭帯)損傷再建術に前外側靭帯(ALL)再建術を併せて行う手術を56件、また、肩関節へ鏡視下腱板修復術を29件行いました。
人工関節手術では、TKA(人工膝関節全置換術)が76件、UKA(単顆置換型人工膝関節置換術)が12件、THA(人工股関節全置換術)が再置換術含め68件でした。
また、近年の傾向として高齢化に伴い、手術を受ける患者さんの年齢も上がってきています。
当院で手術をした患者さんの年齢の中央値は、2012年は58歳でしたが、2022年は68歳と10歳も上がっており、71歳以上の患者さんの割合も2012年は25.3%でしたが、2022年は45.3%でした。
膝関節痛や腰痛、圧迫骨折は年齢を重ねると増えてくる疾患です。高齢だから、とあきらめることなく手術を検討されることもひとつではないでしょうか。 傷口が小さく、入院期間も短い手術方法もあります。整形外科疾患でお困りの方はぜひ一度ご相談ください。
※ 当院は整形外科単科の病院のため、手術をご希望いただいた場合でも他疾患がある場合、または合併症リスクの高い患者さん等は総合病院・大学病院での治療をお勧めする場合があります。