はちや整形外科病院の2024年1月~12月までの手術件数は全体で1,077件でした。
主な手術の方法や実績をご紹介します。

腰椎または胸椎の圧迫骨折に対するBKPや、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症への顕微鏡下・内視鏡下での手術、変性側弯症への固定術など脊椎(せぼね)への手術が616件、変形性膝関節症・股関節症等への人工関節手術が197件、膝の前十字靭帯・半月板損傷や肩の腱板損傷に対する関節鏡下手術が170件でした。
脊椎の手術では、圧迫骨折をした部分に骨用のセメントを注入するBKP(経皮的椎体形成術)が149件、内視鏡下・顕微鏡下でのヘルニア摘出術が131件、除圧術が116件、体の側方から侵入するOLIF・XLIFを含む脊椎固定術が145件でした。
当院では腰痛で来院する方が最も多く、手術件数も全体の約6割が腰やせぼねに対する手術です。
日本整形外科学会の調査では、日本人の約8割が生涯のうち1度は腰痛を経験すると言われています。
慢性的な腰・首の痛み、手や下肢の痺れや、時々休まないと歩行ができないなどの症状がありましたら、ぜひご相談ください。
人工関節部門では、人工膝関節が109件(うち全置換:TKAが64件、単顆置換:UKA45件)、人工股関節が81件、人工肩関節が7件でした。
日本人工関節学会によると、人工膝関節は年間約10万件、人工股関節は約7万件、人工肩関節は約5千件行われているといわれています。この手術件数は10年前と比較すると膝関節や股関節で1.5~2倍、肩関節では3倍以上増加しているそうです。
当院ではこれらの手術と効果的なリハビリテーションにより、手術後スムースに日常生活に復帰していただけるよう、患者さんを支援しています。
関節鏡手術では、前十字靭帯(ACL. ACLと前外側靭帯(ALL)再建併用術含む)の再建術が67件、膝半月板の縫合・切除術などが37件、肩の腱板修復術が40件、他に肘や手に対して行われたものが26件でした。
関節鏡手術も人工関節と同様、手術前・手術後のリハビリが重要です。スポーツが原因で手術を行う方には、患者さんのスポーツ頻度、活動量やその競技の特徴などを考慮したうえで、医師・理学療法士が競技復帰をサポートいたします。
当院で行われている主な手術につきご紹介しましたが、これらはすべて保険適応です。
自立して制限なく健康的に日常生活を送ることができる期間、いわゆる「健康寿命」を伸ばすことが大切であると言われています。
骨や筋肉が関係する整形外科疾患は、健康寿命とも深い関係があります。自分らしく健康に生活できるよう、気になる症状がありましたらご相談ください。