当院では、人工関節早期回復を目指す、「ラピッドリカバリープログラム」を採用しています。
手術前からトレーニングを始め、一日でも早く歩けるように導きます。
ラピッドリカバリープログラムとは、人工関節置換術の早期回復プログラムです。もともと米国で開発されたものを、当院をはじめとした4つの医療機関が協力して日本版プログラムにアレンジしました。このプログラムは、患者さんの早期回復のため、人工関節に関しての情報提供はもちろん、手術前から運動プログラムを取り入れ、治療から回復までを医師、看護師、リハビリテーションスタッフがきめ細かくサポートするものです。
手術前から機能回復を目指すリハビリテーションメニューをこなすことで、従来の人工関節置換術よりも、早期回復が可能となります。
1、手術前
人工関節の手術を受ける患者さんとそのご家族に対し、教育と運動を開始します。手術から回復までの流れを記したガイドブックや骨モデルを用いて、手術までに準備すること、人工関節と上手に付き合うための注意点などの説明を行います。また、同時に運動の指導を行い、手術に向けての準備をしていきます。
2、手術後
当院では<MIS=低侵襲手術>を行っているため、術後早期からリハビリテーションを開始できます。まずはベッドの上で、手術前に学習していた足の運動、起き上がる運動などを行います。続いて、杖や歩行器を用いて病院内の廊下を歩く運動へと進んでいきます。
3、外来通院
退院後も手術した関節周辺の筋肉を良好な状態に保つために、定期的なリハビリテーション通院を行っていただきます。また、退院後の生活で不都合がないかをお聞きし、日常生活が安全に行えるよう、生活動作についてもあわせて指導していきます。