膝前十字靭帯(ACL)損傷の症状は?
前十字靭帯は膝の安定性を保つ為に、最も重要な靭帯のひとつです。
スポーツで受傷することが多く、「膝くずれ」や「膝が外れた」「捻った」などの感覚とともに、膝の腫脹(炎症による腫れ)と痛みが出現します。
過去の損傷を放置し不安定感のあるままスポーツを続けることにより、二次的に半月板損傷を引き起こし、将来の変形性関節症の原因にもなります。
膝前十字靭帯(ACL)損傷の治療方法とは?
保存療法
膝の不安定性が少なくスポーツや重労働を行わない場合には、筋力訓練などのリハビリをしっかり行うことで様子を見ることができます。
手術療法
膝の不安定性があるままスポーツを行うと、膝くずれが頻繁に生じ、パフォーマンスが上がりません。また、二次的に半月板損傷や軟骨損傷をきたすことが多いため、スポーツを行う場合にはできるだけ早期に手術を受けられることをお勧めします。
スポーツに関係なくとも日常生活動作でなんらかの症状がある場合、将来の変形性膝関節症予防の観点から手術を選択することが増えています。
前十字靭帯再建術とは
損傷した靭帯の代わりに、新しい靭帯を移植する方法です。当院では大腿裏の腱(ハムストリング腱)や膝の前面にある腱(膝蓋腱)からの採取を基本としています。


近年、前十字靭帯再建術とあわせて膝前外側補強術を追加することにより安定性が向上し、再断裂率も低くなるといわれています。当院では関節鏡技術認定医が本術式を行なっています。
前十字靭帯再建術のみを行った場合と、前十字靭帯再建術に前外側補強術を追加した場合の靭帯再断裂率と術後1年時の競技完全復帰率は下記のとおりです。

手術後は?
入院期間は7〜10日です。術後は装具による固定は行いません。術翌日からリハビリを開始して、術後2〜3ヶ月で日常生活に不自由がなくなります。以降、早期スポーツ復帰を目指す方はアスレチックリハビリテーションを開始し、術後6ヶ月で練習合流、術後9ヶ月で完全復帰を目指します。
前十字靭帯再建術を受けるなら関節鏡技術認定医がいる病院へ相談しよう
前十字靭帯再建術は、手術を受けるだけでは回復しません。特にスポーツをしている方は手術前後のリハビリテーションが大変重要です。
前十字靭帯損傷の治療や手術に不安を抱えている方は、スポーツ疾患の治療を専門的に行っている医師や関節鏡技術認定医に相談しながら方針を決めると安心して治療を受けられます。
はちや整形外科病院は関節鏡技術認定が在籍しており、スポーツに精通した医師、理学療法士、薬剤師で構成されている「スポーツ班」が競技復帰をサポートしています。
前十字靭帯損傷の治療を検討されている方はお気軽にご相談ください。
