脊柱管狭窄症にストレッチは有効!具体的な効果
脊柱管狭窄症に対するストレッチは、痛みや狭窄症による症状を和らげるためにとても有効です。
特に脊柱管狭窄症では腰が反る姿勢となる原因の筋肉をストレッチすることが重要です。
以下にストレッチが脊柱管狭窄症の治療にどのように役立つか説明します。
腰部の負担軽減
- 股関節屈曲筋群(股関節周りにある大腰筋、腸腰筋、小腰筋)や背筋が硬くなると、腰が反る方向に引っ張る働きをしてしまいます。これらの筋肉をストレッチすることで、筋肉の柔軟性が向上し、腰の反りを防ぐことができます。
- 腰部を反る負担が軽減することで、腰臀部痛をやわらげ、痛みの悪化の予防、生活の質の向上が期待できます。
脊柱管狭窄症におすすめのストレッチ
1.体幹筋のストレッチ
仰向けになり、両膝を抱えます。
太ももをおなかに近づけるようにします。
2.股関節屈曲筋群のストレッチ
片膝立ちになり、前後に足を広げます。
体重を前にかけていき、後ろの膝をついている太ももの前を伸ばします。
この際、腰が反らないように注意してください。
3.股関節伸展筋群のストレッチ
仰向けになり、片方の太ももの裏を支えます。
膝を伸ばしながら、体に知被けながら太ももの裏を伸ばします。
脊柱管狭窄症の方がやってはいけないストレッチや活動
- 腰を反らせるストレッチ
腰を反らす動作は狭窄している神経を刺激し、要臀部痛を悪化させる可能性があります。
- 痛みがあるときのウォーキングなどの運動
脊柱管狭窄症の症状に間欠性跛行(少し歩くと腰や足が痛くなったり、痺れたりして歩けなくなり、休むとまたあることができる症状)があります。腰を反った状態で歩くと、負担がかかり、痛みなどが出ることがあります。少し休むと症状はよくなりますが、再び歩き出すと痛みも現われるので無理して歩くことは控えたほうがよいです。
脊柱管狭窄症にストレッチは有効ですが、方法によっては悪化するリスクもあります。
ストレッチは脊柱管狭窄症の症状を和らげ、日常生活の質を高めていくために有用ですが、痛みが出た場合には無理をして続けずに医師に相談してください。
また、これらのストレッチはあくまで一部の例であり、個々の症状や体調により適切なストレッチは異なるため、専門家の指導の下で行うことをお勧めします。安全に、効果的にストレッチを行うためにも専門家の意見を求めてください。